生活環境学部 環境デザイン学科 4年
小島璃子さん
子供の頃から
興味があった衣食住
学びのテーマに衣服を選ぶ
小学生のときから家庭科の授業が大好きで、中学・高校生になるにつれ、ポーチやリボン、髪飾りなど、いろんな小物を自作するようになっていました。家庭科の授業では調理実習も好きで、衣食住に関わること全般が興味の対象でした。ですから高校卒業後の進路は衣食住が学べる大学、中でも得意な衣服に関連する学科がある大学から選びました。
大学選びの決め手となったのはオープンキャンパスです。当時の金城はキャンパスリニューアルが着々と進み、施設の多くが新設されていました。私は校舎に入った途端「なに、これっ?!」と声を上げてしまったくらいです(笑)。真新しい校舎と、設備が整った実習室や実験室など、きれいで充実したキャンパスは本当に印象的でした。それまでパンフレットやホームページでしか知らなかった金城を自分の目で確かめた結果、興味のあることをよりよい環境で学ぶなら金城しかないと考え、金城の環境デザイン学科を選びました。
環境デザイン学科は、生きていくうえで欠かせない、衣服と住居について学びますが、その中でも興味のあった衣服について、アパレル・ファッションコースで学んでいます。
オープンキャンパスでの発見はもう一つ。それは金城が誇るクラブ活動“ハンドベルクワイア”の演奏を、エラ・ヒューストン記念礼拝堂で聴いたことです。この演奏で初めてハンドベルを知りその素晴らしさに感動。ハンドベルクワイアに入部するきっかけとなったのです。
洋服を作る
ハンドベルの演奏
私のキャンパスライフは
二つで回っている
私が学んでいるアパレル・ファッションコースでは、実際に商品として売っているような洋服を作る授業があります。1~2年次前期では型紙が用意されて、自分に合うサイズの服を作ります。選ぶ布の柄や色は違いますが、デザインは皆同じ。それが2年次の後期から自分で考えたデザインでワンピースを作り、3年次にはジャケットを作ります。学年が上がるほど難易度も上がりますね。
生地を選び、型紙を作るところからすべて自分で行うので、洋服作りに関して一から学ぶことができ、忙しく大変ですが、だからこそ制作意欲も高まり、成し遂げたときの達成感もひとしおです。長い時間をかけて自分の手で完成させた作品には、たくさんの思い出が詰まっています。ときには自分の作品を着て出かけることもありますよ。
クラスメイトとは、授業後も学校に残って作品作りを行うことがあるので、一緒に過ごす時間も長く、とても仲がいいです。専門的な知識を学ぶ大変さも分かち合うため、友人との絆も深まり充実した大学生活を過ごすことができています。
衣服の学び以外にも、オープンキャンパスでやりたいことが見つかった私は、ハンドベルクワイアに入部。しかし、まったくの初心者だったため、最初は先輩との練習についていくことすら難しい状態でした。空いている時間を見つけては自主練習の繰り返し。ようやく難しい曲にもついていけるようになると、演奏する楽しさが感じられるようになりました。
金城のハンドベルクワイアは、学外での演奏が多いことも特徴だと思います。今までに、仙台でのアジアフェスティバルや、オーストラリアで開催された世界大会にも参加しました。様々な国から参加したリンガー(奏者)と交流を深め、参加者全員によるマスリンギング(合同演奏)では、言葉の壁を越え、音楽で一つになれることに感動を覚えました。
今年度は部長として演奏の指導も行っているので、これからも皆様のもとへ素敵な音色をお届けできるよう、日々の練習に励みたいと思っています。
メリハリの付け方と
バランス感覚が
自然と身につきました
ハンドベルは全員で一つの曲を創り上げていくため、特に協調性が求められます。演奏では受け取った音に対して、自分から合わせていくことが大切。また、一人ひとりが異なる音のベルを担当するため、しっかり練習しないと、一緒に演奏をする仲間に迷惑をかけることになるので、自分の受け持つ音に対して責任を持って練習に取り組んでいます。
私は部員をまとめる部長を務めていますが、歴代の先輩のように経験が豊富なわけではなく、初心者で入部して4年目。後から入部してくる後輩はハンドベル経験者がほとんどで、果たして自分が部長という立場に相応しいのか、と自問自答し続けています。しかし、大学に入ってからの経験は後輩よりも豊富と考え、私ならではの観点でアドバイスしています。こうしてハンドベルクワイアで身につけた協調性と責任感、部長になったことによる考え方の変化は、きっと社会に出てからも役に立つと信じているので、ぜひ生かしたいと思います。
ハンドベルクワイアでの活動はとても充実していますが、学生である以上、もちろん学業優先。授業の時間はしっかり学び、クラブ活動ではみっちり練習を行っています。私の学んでいる環境デザイン学科はテストだけでなく、課題として作品の制作も行うため、学業とクラブ活動をうまく両立させないと、とても時間が足りません。特にクリスマスコンサートの前は毎日のように遅くまで練習があるため、頑張りどころを見極めて、勉強もクラブ活動も最後までやり遂げることを大切にしています。
金城に入学して、大切な友人に出会うことができました。学科の課題を一緒に頑張ったり、趣味の話で盛り上がったり、楽しい学生生活を送っています。金城は優しくて素敵な仲間ばかりなので、きっと皆さんも大学生活の中で素敵な仲間に出会い、充実した日々を過ごせると思います。
特にハンドベルクワイアは金城ならではのクラブ活動。他では得られない充実感が味わえるので、入学したらぜひ、一緒に演奏しましょう!
- 学生生活・思い出のアイテム
仲間と一緒に頑張った証と小さなハンドベル
クリスマスコンサートには、チーム全員でリボンのついた手袋をお揃いで用意します。毎年一つずつ増えていくこの手袋は、皆で頑張った証です。普段の練習で使っている手袋は、破れたり汚れたりして新調してしまうため、一つしかないこの手袋は大切な宝物なのです。
もう一つは2年に1度開催される世界大会のときに手に入れたハンドベルの置物。今年の8月に行われる予定だった世界大会は、新型コロナウイルス感染症の影響もあって残念ながら中止に。しかし、この小さなハンドベルを見るたびに、これからも様々なことを思い出すことでしょう。
多様な人々の視点から“ものづくり”を追究します。
デザインの基礎から応用まで、ものづくりを4年間、集中して学ぶことができます。デザインを実践するために、理論学習はもちろん実験・実習・演習を豊富に用意しているのが特徴。多様な人々の視点をものづくりに生かす「インクルーシブデザイン」を軸に、その考え方を実験・実習を通して習得し、制作に取り組みながら実践力を養います。また、資格取得を支援する科目が充実しており、衣料管理士(TA)、インテリアプランナー、建築士などの資格取得を全力でサポートします。
掲載の内容は取材当時のものです。