生活環境学部 食環境栄養学科 3年
伊藤愛恵さん
栄養学を学ぶために
大学を調べ
金城サポート奨学金を発見
ファッションやメイクなど、私は美に関するものが大好きです。でも私の性格的に、のめり込みすぎて、最後には思いが離れてしまうことがあります。ですから、進路を選ぶ時期になってからは、ファッション以外で美しさに関わる学びや仕事を調べるようになりました。その中で、人が健康になることで内側から美しくなり、その根幹に食事と栄養が深く関わっていることを知って、この分野について詳しく学びたいと思い始めました。また、私は食が細く、健康に関して不安があったため、栄養について学びたいと感じていたことも理由の1つ。調理の技術が身につき、仕事はもちろん毎日の生活の役に立つのも良いと思いました。
金城を選んだ大きな要因に、金城サポート奨学金(以下金サポ)があります。年間学費が50万円になるという、他大学にはあまり例のない制度。金サポの存在は、愛知県内で栄養学を学べる大学を調べていた際に知りました。管理栄養士の資格を取ることができ、返還の義務もなく学費が大幅に軽減される。これは大きな魅力でした。
入学前の金城に対するイメージは、“女子大学”であり“お嬢様”でした。私自身、高校は共学でお嬢様らしさはまったくなかったので、馴染めるかどうか不安もありました。コミュニケーションが苦手な私は案の定、入学後のオリエンテーションで話しかけることができず、4年間友だちがいなくてもいいや、と思ったほどでした。しかし、最初の調理実習で、名簿順に班を構成した際に、メンバーとすぐに打ち解けることができました。一緒にショッピングなどに出かけたり、学生食堂に集まればおしゃべりし続けたり、今では大切な友人たちです。
奨学金を狙うなら
できる限り
すべての日程で受験し
チャンスを掴み取る
私が受験した一般入試前期3科目型の試験は国語、数学、生物基礎、化学基礎、外国語から3科目を選択する方式で、栄養学を学ぶ、食環境栄養学科は理系のイメージがありましたが、試験内容は文系の私でも理解することができる、応用というより基礎に重点が置かれた印象でした。文系の皆さんも臆することはありません!
受験対策としては、センター試験(※)の過去問題や金城学院大学の赤本をできる限り解きました。また、複数日受験が可能ですから、合格して金城サポート奨学金を受けたい人は、できる限りすべての日程で受験して、チャンスを逃さないようにしてください。
受験期間中は、勉強だけでなく、リラックスできる時間も忘れず設けることで、ストレスをためないように気を付けていました。まず好きな音楽をかけ自分を乗せて、ウォーミングアップ。その後は勢いをつけて集中モードに。そのころにはもう、音楽は聞こえていないかもしれないですね。大人数が苦手で、1人でストイックに集中するタイプです。そして、ファッション好きの私にとって、勉強の合間にネットで服を探すことがリラックスタイム。動画サイトもよく観ますが、どちらも節度を持って切り上げています。
今は4年生の金サポをめざしています。継続には厳しい条件がいくつもあり、それをクリアするために、入学後から体調管理をして講義をできる限り欠席しない、遅刻しない、課題は丁寧に行い期限内に提出するなど、当たり前の積み重ねを大切にしています。2年生の時はコロナ禍になり、モチベーションの維持が難しかったのですが、金サポを継続したいという気持ちで乗り切ることができ、金サポの存在は良い刺激になっています。
年末の成績で翌年の金サポ対象可否が決まるのですが、ちょうど学校にも慣れてきたところでコロナ禍になり状況が一変し、登校しない日が続きました。1人のほうが集中できると思っていた私でしたが、どうにも上手くいかず、大学生活を通してみんなと一緒じゃないと集中できない自分に変わっていることに驚きました。
※現・大学入学共通テスト
将来は事業所の食堂で
管理栄養士として
みんなの栄養管理
今までこの分野に関する知識が全くなく、料理もあまりしてこなかったため、ほとんど1からの学習となり最初は大変でした。また、実験実習などは理系寄りの内容もあり、文系だった自分には難しいと感じる場面がありました。しかし、栄養に関することは生きていく上で誰にでも関係し、長期的に見れば必ず自分の身体に影響を及ぼします。すべて将来に役立つと考えて、とてもやりがいを感じています。不得手なところは友人にサポートしてもらい、頑張っています!
また、数人のグループで行う調理学実習の時間が毎回とても楽しく、先生のレシピに沿って作ると、完成した料理が、私が作ったはずなのに泣けるくらい美味しいんです(笑)。毎日食べるような献立から、クリスマスやお正月といった特別な日の料理、そして自分たちで考えたメニューまで、幅広く作ります。こうして調理の技術や栄養に関する知識がどんどん身についていく実感があります。
そんな私のぼんやりとした将来像は、事業所などの食堂で管理栄養士として仕事に就き、お客様に喜んでいただける食事を提供すること。ある社員食堂のメニューを見たときに、「1食でこんなに塩分を使っているの?」と驚いたことがあります。こうした場所では病院などの食事と違い、栄養に関心がないまま、食事を摂られている方も多いと思います。そうした方々に、おいしく楽しく食べてもらいながら、健康管理をすることができたらいいな、と思っています。
大学に入っても勉強は大変で忙しいですが、大学生活は中学や高校と違って、自分の興味のあることや好きなことをとことん突き詰めることができます。また、食環境栄養学科は2クラスに分かれていますが、4年間同じクラスで、そのメンバーとはほとんど同じ授業を取るためクラス全員と仲良くなることができます。自由で楽しいキャンパスライフが待っているので、悔いの残らないよう頑張ってください。
- 学生生活・思い出のアイテム
厳しい受験も一緒に乗り越えた大切な戦友
まずは、一時期夢中になっていた筆記具から、ごく普通のシャープペンシルやボールペンです。私は気に入ったものがあると、ずっと使い続ける傾向があり、中学生のころから使っています。ボールペンについては、グリップがいい、と思って購入したものの、すぐに生産終了。替芯は販売されているので、壊れても使い続けています。
もう一つは授業で栄養価計算に使う電卓です。初期段階を過ぎるとソフトウェアで計算するようになるのですが、最初は電卓を使って手書きで計算します。私も既にソフトウェアで計算するようになっているのですが、それだけでは済ますことができず、まだまだ手放せないですね。
そして授業で使う白衣。これを着ると気持ちが引き締まります!
現代人の食を見つめ、人々の健康に貢献できる人材を育成。
金城の食環境栄養学科は、管理栄養士養成プログラムにより卒業と同時に国家試験受験資格を取得可能。国家試験まで万全にサポートし、高い合格率を維持しています。また、豊富な実験・実習でプロとしての実力をアップ。専門知識・技術を確実に習得し、学外の施設・機関での実習で管理栄養士としての実践力を養います。
掲載の内容は取材当時のものです。