デザインの力で可能性を引き出す

アイデアに磨きをかけて
自分の世界観を作りたい!

生活環境学部 環境デザイン学科 4年
後藤愛菜さんが紹介

生活環境学部 環境デザイン学科 4年 後藤愛菜さん生活環境学部 環境デザイン学科 4年
後藤愛菜さん

空間デザインを追求する
金城ならではの
学びの環境

高校生の頃から、街を歩いていると目にする、四季折々の雰囲気を盛り込んだ店舗や施設のディスプレイに心を奪われていました。展示するアイテムや飾り方、色などによって独特の世界を作る、そんな仕事に憧れを持つようになりました。
進学先を考える時期となって、そうした興味につながる学びを調べるうちに、空間デザインという分野を知り、そこで自分の可能性を引き出してみたい、と考えるようになりました。
金城に決めたきっかけはオープンキャンパスです。会場には、たくさんの模型やパネルが展示されており、なかでも先輩の作品で、パン屋さんの内装を制作する過程が見られる展示は、1つのお店が形になっていく様子が伝わってきて、特に印象に残りました。こうした作品や展示を見ていくうちに、金城は空間デザインやインテリアデザインに強く、私が思い描く学びの環境があると強く感じました。他にも、駅構内に設置された休憩スペースのデザイン作品もあり、先生にお話を伺うと、学外の活動も活発に行っているとのことでした。このように、幅広い学びの場があることも、金城の環境デザイン学科を選んだ理由の1つです。
入学してからは、特に店舗デザインに興味を持つようになりました。生活空間は機能や快適さを優先してデザインを決めることが多いのですが、店舗デザインでは「世界観」という、店舗の独自性が求められます。様々な店舗を見る中で、業種や店内の広さといった条件が同じでも、使う調度や小物、配色などを変えることで、独自の世界観を作り出すことができる、この分野に惹かれました。
新型コロナウイルスの影響で、2年生の頃からリモート主体となり、実習のときだけ登校する、という状況が続きました。学校から製図板が送られて、自宅で図面を引いたこともありました。実習の際に課題の模型を袋に入れて持ち帰り、自宅で続きをやって登校する途中で壊れ、授業前に修理するという、「環境デザイン学科あるある」も体験しました(笑)。

生活環境学部 環境デザイン学科 4年 後藤愛菜さん 真剣な表情でドラムを演奏中。

遊びに、会話に
日常に溢れる
学びのエッセンス

空間デザインを学ぶようになってからは、学科の友人たちと出かけた時に、学んだことを思い出しながら建物を見て話が盛り上がり、カフェに入れば、最初に目が行くのは内装で、次に飲み物や食べ物、といった具合です。そして、目に触れて気になったものは、スケッチブックを持っていたら書きとめたりメモしたり、写真を撮ったりと、日常の会話や行動の中に空間デザインが溶け込んでいることを実感します。今はそんな時間を大切にしています。
でも、楽しいことばかりではありません。実習の中で方向性が見えなくなったり、自分の考えを上手く説明できなかったり、迷い悩むこともあります。先生にも「どうしてこの形にしたのか?」と聞かれて、自分なりの考えはあるのに、それが言葉にできないもどかしさに、悔しい気持ちになったこともあります。また、発表用のパネルにまとめる時に、言葉が出てこなくて、悩んだこともありました。
そんな時には、先生からアドバイスをいただくこともありますし、とにかく1人で考え込まないようにしています。状況がわかっている友人に聞く。そして、家族など、専門分野について何も知らない人に聞いてみる。そうすると、今までと違った視点からの意見が出てきて、はっとさせられることがあります。私はこの方法で、幾度となく壁を乗り越えてきました。
そうして、自分が提案する課題の方向性が見えて、つくりたい建物や空間を無心で図面化したりパース(※)を描いたりする時は、本当に楽しく充実した時間です。ゼミの授業で美濃和紙を使った、大きなあかりの製作を共同作業で行ったこともありましたが、課題の製作は基本的に1人で行います。授業が終わってクラスメートと集まり、作品についての意見や悩み、アドバイスを交わす休憩時間は、私にとって貴重なひとときです。
私は1年生の秋から学内サークルの「モダンアンサンブル」に所属しています。入学当初は、一定期間は大学生活とはどんなものか見極める時間だと考えて、サークルに所属する気持ちはなかったのですが、中学校・高校で吹奏楽部に所属しており、やはり音楽に触れて生活したいと思い、大学生活にもある程度慣れてきた1年生の秋に、モダンアンサンブルへ見学に足を運びました。当時ドラム担当の部員が少なく、ちょうど募集しているところでした。以前の私はホルンを担当しており、ドラムの経験は一切なかったのですが、ドラムに興味があったことはもちろん、楽器が用意されており、スティックを購入するだけでいいことなど、様々な理由が重なったことで所属を決めました。
※建物の外観や室内を立体的な絵に表したもの。

生活環境学部 環境デザイン学科 4年 後藤愛菜さん

サークルをはじめ
計画性を持って
積極的にチャレンジ

モダンアンサンブルが演奏を行う場所はいくつかあります。コロナ禍ということで、ずいぶん減ってしまいましたが、東谷山フルーツパークのイベントは、定期的に出演していました。それ以外に、今年はジャズレストランを借りて、独自の演奏会を行いました。毎年演奏している金城祭は、去年は映像でしたが、今年は皆さんの前で演奏できることを楽しみにしています。こうした演奏後の会場で、お客様から良い感想を頂いた時は、とても嬉しいですし、大きなモチベーションとなります。2月にも定期演奏会の予定があり、そこでのアンケートに、良い感想を書いてもらうことが、現在の目標です。
部長の役割を担っている私は、20人ほどの部員を、副部長をはじめとした役職の部員と共にまとめています。部長として、たくさん考え、常に先を見越して計画することが求められます。この経験により、少なくとも半年間のスケジュールを事前に管理できるようになりました。来年からは、就職の関係で一人暮らしになり、すべての面で自己管理が必要になるので、この経験を生かして、常に先を見越して計画をすることを心掛けたいと思います。
このモダンアンサンブルを含めた大学生活の中で、好奇心を持って行動するという意識が、様々な場面での成長につながりました。成長を目的に行動することもありましたが、少しでも興味を持ったらまず取り組む、という姿勢が成長につながったのだと思います。
今後の大学生活は、主に卒業制作と部活動に励みたいと考えています。卒業制作では、やり残したことが無いように、部活動では楽しみながら後輩の育成を考えて取り組んでいきます。プライベートでは、大学生活の思い出作りと一人暮らしのお金を貯めるために、今のアルバイトを最後まで頑張りたいと思います。
3年半の大学生活で感じた金城の良さは、まず広くて自然が多いキャンパスです。そして、手厚い就職サポートと、資格取得のサポート。この2つは夢を叶えるために大きな力となります。
大学生活は自分から動くかどうかで大きく変わります。私もいろんなことにチャレンジできるようになったのは、大学生になってから。そして全ては自己責任です。無鉄砲に飛び込むのではなく、計画を立てて進む。だからこそ、描いたことが実現できるのです。壁にあたった時は大丈夫。頼りになる先生がいらっしゃいますし、何でも話せる友人がきっとできます。自分の叶えたい夢をデザインできる場所、金城へぜひ!

学生生活・思い出のアイテム
学生生活・思い出のアイテム

木廃材をゼミ生のアイデアで再生。

今年3月に名古屋市の久屋大通のカフェで行った「12 small ideas for SDGs」というイベントで制作したものです。工場から木廃材を頂き、ゼミ生12人のアイデアをインテリア雑貨などの形にして展示しました。アイデアに基づいて、頂いた廃材を新しいものに生まれ変わらせることに、とても多くの時間と細かい工程が必要となることを実感しました。カフェに訪れたお客様に、どのような廃材を使い、どのように作業を進めたか説明すると、とても嬉しい評価をたくさん頂きました。制作から会場設営、作品の説明など、今までにない経験ができたことで、従来に増して自発的に行動ができるようになり、自分を成長させてくれるイベントでした。

多様な人々の視点から“ものづくり”を追究します。

デザインの基礎から応用まで、ものづくりを4年間、集中して学ぶことができます。デザインを実践するために、理論学習はもちろん実験・実習・演習を豊富に用意しているのが特徴。多様な人々の視点をものづくりに生かす「インクルーシブデザイン」を軸に、その考え方を実験・実習を通して習得し、制作に取り組みながら実践力を養います。また、資格取得を支援する科目が充実しており、衣料管理士(TA)、インテリアプランナー、建築士などの資格取得を全力でサポートします。

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掲載の内容は取材当時のものです。