多彩な経験で夢が開花

プロジェクトを経て
大きく成長
新たな世界が見えてくる!

人間科学部 コミュニティ福祉学科 4年
坂部愛実さんが紹介

人間科学部 コミュニティ福祉学科 4年 坂部愛実さん人間科学部 コミュニティ福祉学科 4年
坂部愛実さん

オープンキャンパス参加で
垣間見えた私の将来像

子どもの頃、周りの友だちが将来の夢について目を輝かせながら語っていても、私には将来なりたい職業や夢と呼べるようなものが、まだ見つかっていませんでした。それは高校生となり大学への進学を考える時期になっても変わらず、地元である愛知県の大学へ進学することだけを決めて、様々な大学のオープンキャンパスに参加していました。その1つとして金城のオープンキャンパスに参加した際に、コミュニティ福祉学科についての説明を聞く機会がありました。そこで医療ソーシャルワーカーの養成プログラムがあると知った時、車椅子で生活していた祖母と介護をしていた母を思い出したのです。援助される側とする側が良好な関係を築くためにどうすればよいのだろうか、お互いが心地よい生活を送るために何ができるだろうかと、今まで医療ソーシャルワーカーについて何も知らなかった私でしたが、身近なものとして俄然興味が湧いてきました。
また、車椅子バスケットボールの見学でこれまで意識していなかった車椅子への認識を新たにし、先生のお話で社会には自分が知らない課題が数多く存在することに気付かされました。そして、コミュニティ福祉学科なら、日々の暮らしの課題解決について幅広く実践的に学べ、私が目指すべき道が見つかるかもしれないと考えたのです。さらに、こうした分野の仕事で役立つ国家資格である、社会福祉士の資格取得に向けた特別講座を開設するなど、手厚いサポートも決め手の1つです。
また、金城の教育スローガンである「強く、優しく。」にも大いに惹かれました。オープンキャンパスで女性の格差や弱い立場について知る機会があり、そうした状況を打破していく力強さがこの言葉から感じられ共感を覚えました。 こうして今まで見えていなかった自身の未来に光が差し込むようになり、それを具体的な形にするために金城への進学を決意しました。

人間科学部 コミュニティ福祉学科 4年 坂部愛実さん

食品ロス削減をテーマに
コーヒーの出がらしを
美味しいクッキーへ

1、2年次で学んだ基礎から応用の集大成として、3年次に実践的なフィールドワーク、インターンシップなどを行う「ソーシャルウーマンプロジェクトD」に参加しました。テーマについては基本的に自由であり、様々な社会課題を検討し自ら決めることから始まります。できるだけ身近な課題を取り上げようと考えていた私は、誰にとっても欠かせないもので、最も日常に近い「食」に焦点を当てることにしました。私と同じように食の課題に関心を持っていた4人でチームを組み1年をかけてプロジェクトはスタート。様々な意見を交わしてテーマを「食品ロス削減プロジェクト」に決定し、まだ使えるのに廃棄しているコーヒーの出がらしに注目してその再利用を目指しました。
さらに私は、以前に障害者の方の賃金について学んだことから、こうした取り組みが少しでもそういった方々の役に立てないかと考えました。プロジェクトが始まってから先生に障害者の方が作っているクッキーが生協で販売されていることを教えていいただき、そちらの作業所に協力をお願いすることにしました。
さて、コーヒーの出がらし活用法でよく見られるのは消臭剤です。しかし、私たちは出がらしが食べられるものへと変身するインパクト、そして、それを誰でも手軽に体験できるクッキーにすることに着目しました。チームメンバーの私たちも、いろいろ調べるまでコーヒーの出がらしが食べられるとは思っていなかったことも理由の1つです。
まずは自分でコーヒーの出がらしを混ぜたクッキーを焼いて試食。ところが出来上がったのは食感も悪く味もしない、何を食べているのかわからないものでした。5回ほど自分で試作したものの、メンバーに食べてもらうには忍びない味だったので写真だけを送り、本格的な開発は作業所の方と一緒に進めました。
改善のために、販売されているコーヒー風味のクッキーを食べて味わいや食感を分析し、試作を何度も重ねて食べ続け、当初は気になっていたザラザラ感を食感として生かせるまでに改良、味もコーヒーパウダーを加えることで、目指していたものにぐっと近づきました。完成品をオープンキャンパスで販売し、参加した高校生や金城の学生スタッフ、そして先生にアンケートを取ったところ、90%以上の方が美味しいと高評価、ザラザラ感も程よいつぶつぶ感となって、半数以上の方に「いいアクセントになっている」との評価を頂きました。この結果は、クッキーのベースを作ってくださった作業所の方々によるおかげだとは思いますが、こうした声が聞けたことで、大変だったけれどとことん追求してよかったと心から感じています。
プロジェクトを通して感じたのは、チームが1つにまとまることの大切さです。テーマを自分たちで考え実践するという初めての取り組みは大変でしたが、4人それぞれが個性豊かなアイデアを出し、足りないところを補い合いながら役割分担して力を合わせたことで、満足できる成果に結びつきました。学生でありながらこうした実践的な取り組みができたことは、とてもいい経験になりました。
4年間の学生生活を経て変わったところは、自分がやってみたいと思ったことを行動に移せるようになったことだと思います。

人間科学部 コミュニティ福祉学科 4年 坂部愛実さん

将来が決まっていなくても
金城で探せば大丈夫
4年間できっと見つかる

コミュニティ福祉学科には障害者スポーツや手話など、自分が興味をもった分野を実践できる科目があります。子供の頃から陸上競技やバスケットボール、バレーボールをやってきて、運動することが大好きな私は障害者スポーツの講義を受講しました。実際にやってみると想像よりずいぶん難しかったです。印象に残っているのは、車椅子バスケットボールでプロ選手と試合をした時のこと。私たちがどんなに一生懸命になってもボールを奪うことが出来ず、まったく歯が立ちませんでしたがとても充実したひと時でした。どんな人でも熱心に向き合えて楽しむことができるスポーツの良さを改めて実感しました。
また、取得したかった「秘書検定」の資格も友人と切磋琢磨して取得することができました。秘書検定?医療ソーシャルワーカーを目指していた私がなぜ?と思われた方もいらっしゃるでしょう。将来への夢を持っていなかった私は、オープンキャンパスで医療ソーシャルワーカーに出会い、未来への道標として金城に入学しました。しかし、幅広い分野を学ぶうちに新しいことに挑戦する面白さを感じるようになり方針を転換。就職先の候補はプロジェクトで関わった食品分野や金融機関といった、一般企業に移っていきました。さらに、生まれた時から自動車産業に支えられた街に暮らし、子供の頃には通り過ぎるクルマの名前を当てることに夢中になったほどクルマが大好きな私にとって、就職活動をしていく中で自動車産業に関わりその未来を豊かにしたい、私も未来のクルマづくりに携わりたいという思いが芽生えてきました。そこでこれまでの学びを生かせる仕事として社内で一番多くの人と関わりを持つことができる人事総務の担当を選びました。困った時に相談に乗ったり、話し相手になったり、これまで進学や習い事で私を支えてくれた両親や友人のように、自分も誰かを支えたいと思うのです。 自分が将来何をしたいのか分からず不安に思っている人、私も同じでした。これは私の経験からですが、まずはオープンキャンパスに参加して糸口を探してみるのはいかがでしょう。そして大学生活を送る中できっと道筋が見えてくると思います。時には道が逸れたり、他の道に繋がったりしながら、皆さんを目標に向かって導いてくれるはずです。
また、大学生にしかできないことをたくさん経験できる貴重な時間も多くあります。アルバイトに励んだり、自由に旅行に行くこともできます。学生だからこそできる時間を大切にして、充実したキャンパスライフを金城で過ごしていただけたら嬉しいです。

学生生活・思い出のアイテム
学生生活・思い出のアイテム

手書きにこだわった手帳が私のお気に入り

お気に入りのアイテムはスケジュール帳です。ぱっと開けばひと目で把握できる紙の手帳が大好きで、4年生になって大学から支給された手帳と一緒に、見やすいように色分けをしながら授業やプライベート、そして就職活動の予定などを書き込み、手書きにこだわって使い続けています。
また、大学生になってからはパソコンを使う機会がとても増えました。4年間を共に過ごして、大学生活のすべてが詰まっていると言っても過言ではありません。課題やレポートの提出はもちろん、2年生の頃は新型コロナウイルスの流行により毎日オンラインで、パソコンを相手に講義を受けていました。授業でプレゼンテーションを行う際にも大活躍しました。

「福祉」の視点から人と地域への理解を深めます。

福祉の視点で人と地域を理解し、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)を実現できる社会を築いていくための福祉マインドを養います。さらに、一般・福祉系企業、NPO、行政機関、医療・福祉分野など、社会で活躍するための「社会そうぞう力」「協働実現力」「問題解決力」を習得。また、ボランティアやフィールドワーク、インターンシップなどの体験型授業が充実。教室では学べない現場の実情を体感し、課題解決に取り組みます。

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掲載の内容は取材当時のものです。