人生において大切なことを出会いから吸収
留学の目的は大きく分けて二つ。一つは「韓国語を身に付けること」、もう一つは「様々な国の文化を知ること」でした。後者については、留学先の淑明女子大学には様々な国から留学生が来ているので、今まで関わりが薄かった国の学生たちと交流して、多様な価値観を身に付けたいと思いました。
私は大学の授業とは別に淑明女子大学の語学堂へ通っていたのですが、両立させるのが大変で語学堂は辞めようと思った時期がありました。そんなとき先生方が親身になって相談に乗ってくださり、私の抱えていた悩みを理解し、解決していただきました。こうした素晴らしい先生方に出会えたことで、韓国語の勉強を諦めることなく、楽しい留学生活を送ることができました。
毎日の生活ではこんなことも。私が友人とよく行っていたサムギョプサル屋さんの店主さんのことです。何度も来店する私たちを覚えくれて、お店に入ると「また来たね」と声をかけてくれたり、日本を旅行した時のことを話してくれました。時にはケランチム(蒸し卵料理)や溶けるチーズをサービスしてくれて、現地の方の温かさを感じました。留学が終わる頃に「また旅行で来ます!」と言ったものの、コロナ禍で実現できていないため、環境が整ったらおじちゃんに会いに行きたいですね。
留学では当初の目的である韓国語の習得と、様々な国の学生と関わり多様な文化について知ることができました。そしてもう一つ得られたものがあります。それは自分自身の成長です。留学先では寮での家事、在留カードの手続き、授業料(語学堂)や家賃の支払いなど、自分でやらなければいけないことが山積み!しかしこれらの課題を、一つひとつ自分で解決することで行動力が高まり、海外生活への自信にも繋がりました。この経験を通して、多様な視点から物事を考え、人々に伝えられる人材として活躍したいです。
留学は語学を身に付けるだけではなく、そこで出会う人・文化・考え方から人生において大切なことをたくさん吸収できる場だと思います。皆さんもぜひ一歩踏み出して、新たな自分を開拓してみてください!
人間科学部 コミュニティ福祉学科 4年長江 日菜子 さん
Profile
高校2年生の頃から進路について考えるようになり、大学に進学したら留学がしたいという思いが強くなっていきました。そして、留学をするのに相応しい国はどこだろう、私はどんなことに興味を持っているのだろうと、自問自答して辿り着いた結論が「韓国文化」。金城に入学後も、韓国語の授業がとても楽しく、留学への気持ちが一層高まり決意しました。海外経験がなく、外国語もそれほど得意ではない私には難しいのでは、と思うときもありましたが、大学内の国際交流センターを通して、留学を経験した先輩方からたくさんのアドバイスをいただき、不安を解消して出発できました。
紹介します!私の宝物
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- 語学堂の授業で、ソウルにある韓国文化体験施設に行きました。とても仲が良いクラスで、一緒に施設を周りながら、韓国文化について常に会話を交わしていて、とても楽しかったです。
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- 語学堂の遠足行事のようなものとして、ロッテワールドへ。いろんな乗り物に乗ったり、チキンを食べたり、写真を撮ったりして韓国のテーマパークを満喫しました。
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- これは大学で同じ授業を受けていた、韓国の友人から貰った宝物です。自己紹介で私が、「K-POPをよく聴く」と話したことを憶えていて、「よかったらこれも聴いてみて!」と日本語のメモを添えてプレゼントしてくれました。留学したばかりで緊張していた私にとって、彼女の存在は大きく、今でもこのアルバムを見ると一緒に授業を受けていた時間を思い出しますし、彼女には感謝の気持ちでいっぱいです。
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- これは汝矣島漢江公園にあるオブジェです。ここからは川の向こう側にあるソウルの街並みが一望できます。落ち込んだときやリフレッシュしたいときによくここに来て散歩をしたり、夜は夜景を見たりして、「よし、また頑張ろう!」とエネルギーを貰いました。私の留学生活において大切な場所です。