さまざまな人との交流で変わった自分の意識
イギリスのロンドン大学ゴールドスミス校を選んだのは、ミュージカル鑑賞が趣味だったため、数々の作品の舞台となっているヨーロッパの国々を自分の足で訪れてみたいという思いが強かったこと、そして、日本とイギリスの共通点と相違点を、実体験を通して学びたいと考えていたからです。また、ロンドン大学はユニークな生徒が世界各国から集まる学校なので、日本では出会えないような人と交流し、刺激を受けたいと考えました。加えて、ネイティブと交流する中で、クイーンズイングリッシュを習得することも目標にしていました。
留学ではアカデミックなエッセイの書き方やディベート、プレゼンテーションを学ぶことが出来ました。西洋哲学やゴールドスミスが重要視するポストモダニティについて深く学び、これを題材に実践的な授業を行った経験は、大変でしたが語学力の向上だけでなく、知識の幅が広がりました。また、多様性を持った自由な校風の中、今までに出会ったことがない学生と交流したことで、価値観が大きく変わりました。彼らは将来の目標が明確だったこと、専門的な知識を身に付けていることに衝撃を受け、私も何でも挑戦してみよう、自分でやってみようと以前より積極的に行動できるようになったと感じています。
思い出は、最も早く帰国する私のために、プレセッショナル(留学生向け授業)期間のクラスメイトがフェアウェルパーティーを開いてくれたこと。イギリスに来て心細かった時期を一緒に過ごし、自信を持たせてくれたクラスメイトが集まってくれたことがとても嬉しかったです。私以外は社会人留学生のクラスだったこともあり、色んな人生経験をしている彼らから送られたエール、「何歳からでも挑戦は出来る!何でもやってみなよ!」という言葉は今でも心に残っています。
ゴールドスミスはLGBTQが40%もいたり、国籍が多様であったり、そうした環境で過ごすことが、私の価値観を大きく変えてくれました。枠組みにとらわれず、一人ひとりと丁寧に向き合う姿勢を大切にするようになりました。また、英語でのプレゼン能力や発言力、そして人との会話で堂々と意見を伝える力など、身に付けた英語力で日本の魅力を世界に向けて発信していきたいです。
留学は言語だけでなく文化の違いや人間関係、日常生活の中で大変なことや悩みに直面する機会はたくさんあると思います。ですが、これほど刺激が受けられる経験はなかなかありません。これから留学する皆さんが、多様性に触れることで新たな自分の可能性を発見できることを祈っています。
文学部 英語英米文化学科 4年西崎 朱音 さん
Profile
高校1年生のとき、イギリスのイートンカレッジが開催するサマースクールに参加し、20日間をイギリスで過ごしました。このプログラムを通し、海外で異文化に触れることの楽しさや、背景がまったく異なる人と英語を使って交流できる面白さ、日本の文化を伝える難しさを実感しました。この経験から、自分自身が現地で生活することで、もっと深くイギリス文化に触れたい、そしてネイティブの人々と積極的に意見交換をして、日本の良さをより発信してみたいと考えるようになり、長期の留学を思うようになりました。
紹介します!私の宝物
-
- 留学中にはヨーロッパ各国に旅行しました。その中でもベルギーのグラン・プラスは感動する美しさでした。
-
- 何度も通ったフォートナム&メイソンのゼリーショーケースです。カラフルでキラキラしているので宝石箱のようでした。
-
- ゴールドスミスは文化活動が活発で、壁は沢山のポスターで埋まっています。ポスターはデザインが凝っていてメッセージ性の強いものも数多くありました。
-
- クリスマスマーケットで出会ったオーナメントの出店です。どれも丁寧に作られていて全部欲しくなりました。