宗教と科学の間の溝を考察する「第1部:宗教の見る現実・科学の見る現実」と、さまざまな差別を超克しての「いやし」を追求する「第2部:差別・差異の克服としての信仰」で構成されている。関連するテーマで行われた講演会およびシンポジウムを中心に、さらに学内外の専門研究者からの寄稿を得て取り纏められており、金城学院大学の教育理念に沿った生命(いのち)の尊厳という現代的課題に取り組んだ意欲的な労作。